がんセンター看護師が抱えがちな悩みと改善策とは

がんセンターで働く看護師が抱えがちな悩みとはどんなものがあるのでしょう。がんセンターはがんの診療に特化した医療施設で、多くのがん患者が治療を受けています。様々な病態の方がおり、治療がうまくいって元気に退院していく方もいれば緩和ケアや終末期を迎える方もいます。

がんセンターの看護師は、一般病棟の看護師と比べると緩和ケアや終末期医療に関わることが多いため、ネガティブな感情を持ったり、ストレスを抱えてしまったりすることが多いと言われています。あるデータでは、緩和ケア認定看護師の約半分が、燃え尽き症候群の兆しが見られたとされています。また、看取りの現場も多く経験するため、看護の限界を感じたり、無力感を覚えたりするので達成感が得られないといった声もあります。

がんセンターで働く看護師が抱える悩みは、感情のコントロールがうまくできないことや、緩和ケアというイメージと現実とのギャップに苦しむこと、慢性的な人手不足のために毎日が激務になること、そして自身のスキル不足からくる不安などがあります。

がんセンターで働くためには、看護師としてある程度の経験が必要です。看護師になったばかりでがんセンターの緩和ケアなどは難しく、本人も潰れてしまう可能性があります。

がんセンターで看護師がしたいという気持ちがあるのなら、まずは経験を積んでがん看護に関わる資格を取得してからがんセンターで勤務すれば、スキル不足による悩みは解消できるでしょう。逆に、何年か経験してもがんセンターでの勤務が厳しいと感じるようであれば、思い切って転職することも考えてみましょう。

転職してがんセンター看護師になるための成功ポイント

がんセンターで働く看護師は、高いコミュニケーション能力と、専門的知識を持っていると重宝されます。そのためがんセンターに転職したいと考える場合、看護師としてスキルアップを目指し、強い向上心があることが重要になります。

何故ならがんセンターには、教育制度も整っているので、どの分野に特化した看護師が多く働くがんセンターかを把握して転職すると、そこで自分のなりたい看護師を目指すことが出来るからです。

そのためには、自分がどんな看護師になりたいか、どんな看護をしたいかを明確にしないといけません。がん看護といっても化学療法看護に放射療法看護、痛みを緩和する疼痛緩和の看護や、手術室看護に手術の前後の看護、その後の暖和ケアにターミナルケア期、乳がん看護など、さまざまな専門的看護があります。その中でも特にこの看護をしたい、そこでスキルアップしたいという希望を持つことで転職後に「思っていたのと違う」といったギャップを感じて後悔することがないようにします。

次に全国にあるがんセンターの情報収集をします。同じがんセンターでも、労働環境などは違います。先輩看護師にはどんな認定看護師が多く働いているか、自分のライフスタイルに合った労働環境であるか、利用出来る教育制度があり、目指している看護がそこで出来るかなど、情報をしっかり収集することは大切です。

また、がんセンターは全国に16カ所しかないので競争率が高いです。面接や小論文の採用試験対策はきちんとしておくといいでしょう。

◇関連リンク◇［看護師の【がんセンターという選択肢】］